« 面接ジプシー再々登場。 | トップページ | 2007年の恋愛運 »

ボディ・レンタル

紀伊国屋に行ったら、桜庭一樹先生のサイン会ポスターが。

赤朽葉家の伝説 Book 赤朽葉家の伝説

著者:桜庭 一樹
販売元:東京創元社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

民族風の薄手のチュニック姿。すっかり女流作家だわー。
ライトノベル卒業→直木賞 なんて日も来たりして。
そろそろ角川系から1人出したいところだろうし。

なんとなく、『ボディ・レンタル』のことを書きたくなったり。

ボディ・レンタル Book ボディ・レンタル

著者:佐藤 亜有子
販売元:河出書房新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

1996初版 第33回文芸賞優秀作
「文芸賞選考史上に残る4時間の大激論のすえ優秀作となった。
スキャンダラスなポルノグラフィー。」
なそう。本当に?

このレビューはキツイわ。テーマは愛デスッテヨ。
私に出来るのは、展開して、分割して、また圧縮するだけですが。

主人公は、二十歳の東大生マヤ。副業は銀座のホステス。
ボディ・レンタルと書いた名刺を渡し、男性に身体を貸し出す。
まあ、デリヘルというか、イメクラというか。

DeepLove↓のようなリアルっぽく泣ける話が流行ってましたね。

Deep Love〈第3部〉レイナの運命 Book Deep Love〈第3部〉レイナの運命

著者:Yoshi
販売元:スターツ出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

しかし、この話は時代を逆行
完全なフィクションで、純文学+昔の官能小説風。

「そこを直せばいい小説になる」という評価が多いですね。
そうすると、単なるのエロ本になると思うのデスガ。
その文体こそが、唯一の魅力な気がする。
気のせいか、どこかで読んだフレーズだらけだけど。

骨、仮名、擬似的レズ関係、香水、O嬢の日記 
などなど、キーワードが目白押し。
倉橋由美子、山田詠美と仏文系作家は、よく使うよね。
この作者も仏文出身。
この辺り、調べてみると面白そう。
O嬢の物語 偏愛文学館_ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨 _

まあ、今回はその話は置いといて。

マヤは心と身体を引き離そうとして、ボディ・レンタルを始める。
そこに、同じ大学で印度哲学を専攻してる、「野獣くん」が。

方法は違っても、執着という呪縛から逃れようとする2人。
マヤは、愛や性という幻想を壊すことで。
野獣くんは、頑丈な身体を生死の際に追いやることで。
そして、2人とも他人を愛さないことで。

マヤは、ボディ・レンタルで幻想を壊し続ける。
しかし、何らかへの執着を捨てきれない。
結局、愛に頼らずには生きられない。
それが、単なる妄想の押し付けに過ぎないと解っていても。

そして、野獣くんにライバル心を募らせる。
(彼は、すでに呪縛から脱がれることが出来たのかもしれない)
夢の中で、彼を罵倒しつつ、その答えが聞けるかもと期待する。

ある日、雪降る山中にマヤと野獣くんは旅行することに。
マヤは旅行中、ついに野獣くんを責め始め、口論になる。
そこで、野獣くんはマヤの本心を言い当てる。

マヤは、なぜ幻想を否定するのか。
それは、自分を愛し、他人を愛せないことを恥じているから。
だからこそ、愛という幻想を否定し、純粋さも否定したい。
その純粋さにしがみつく自分の幻想を、ボディ・レンタルで壊してしまいたい。
幻想にしがみつき、押し付てくる人々を横で見ながら・・・。

誰だって、愛にしがみつく。
相手に愛されていない可能性を知りながら。
行為が成立しても、愛の確認にはならない。
それでも、愛情の証であると信じる。
自分の執着が妄執に見えてくると、情けなく思えてくる。
その愛が終われば、自分がなくなってしまう不安すら感じる。
しかし、愛を全て否定しまうのは、より辛いことなのだ。

マヤは、彼の優しさを壊すために服を脱いで挑発する。
試された野獣くんは、明かりを消して、マヤを強く抱きすくめる。
その後、何もせず雪山へと消えてゆく。

たとえ、野獣くんがマヤを愛したとしても、表面的には自然なことだった。
しかし、マヤに自分の幻想を押し付けることは出来なかった。
世間の人々が救われる方法で、野獣くんもマヤも救われないと解っていたから。

人間って複雑ね。それか、若さの特権ってヤツ?
考えれば考えるほど、素直に行動することに疑問を持ってしまう。
自分・他人を傷つけて試すことで、問題を解消しようとする。
そして、泥沼に。
長々と書きましたが、基本はエロ本です。ご安心を。(サンプル

|

« 面接ジプシー再々登場。 | トップページ | 2007年の恋愛運 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/3840/4911041

この記事へのトラックバック一覧です: ボディ・レンタル:

» urzgpvab [urzgpvab]
urzgpvab [続きを読む]

受信: 2007年2月21日 (水) 17時07分

» たまに豹変する女 [初めまちてぇー!!]
これって普通にモザイクでしょ(笑) [続きを読む]

受信: 2007年2月23日 (金) 14時15分

« 面接ジプシー再々登場。 | トップページ | 2007年の恋愛運 »